生きづらくても今を生きる

HPSや潰瘍性大腸炎に日々悩まされる30代♀

野良猫を保護しました

ブログの内容に一貫性がなくてすみません。
思いもよらない出来事が起きたため、書き留めておきたいと思います。

くろちゃんとの出会い

半年くらい前から毎日、ベランダに遊びに来てくれる野良猫がいました。
左耳の先がカットされており、野良猫らしからぬ艶のいい真っ黒な毛。
俗にいう地域猫のようでした。
見たまんまの「くろちゃん」と出会ったその日から呼んでいます。

触らせてくれるなど、人懐っこさはありませんが、手から餌を食べるなど人慣れはある程度している様子。
チュールの食べ方がうまく、他の家でも可愛がられている片鱗がありました。
今思うと、半年前はどこか小柄で頼りなさを感じる佇まいは、まだ子猫だったのかもしれません。

ちなみに私は犬は飼ったことがあるのですが、猫はほぼ接したことはありません。
くろちゃんと会う前年に飼い犬を亡くしていたこともあり、どこかくろちゃんと愛犬を重ねている部分がありました。
そっけなくて、でもそんなところも愛おしい。
できたら、くろちゃんを飼いたかったのですが、生粋の野良猫のため、家にいつくことはありません。
ふらっとやって来て、ご飯を食べたらすぐにふらっと去っていく。
のんびりと空き地でくつろいでいたり、目をらんらんと輝かせパトロールをしている姿をよく目にしました。
生きた雀をくわえて、意気揚々と見せびらかせにきたこともあります。
野性的な生活がこの子は好きなんだろうと思い、飼い猫にはなれない子だろうと思っていました。
そんなくろちゃんが、急に家に来なくなりました。

まさかの訪問

一週間、くろちゃんは姿を見せませんでした。
どこかの家で可愛がられているのだろうと、二度と会えないことを察しました。
そう頭で理解していても、習慣のように窓の外を気にしていますそんな日々を過ごしていました。
そんな中、家に帰ると母がなにかを抱いていました。

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くろちゃんでした。
交通事故にでもあったのかと、ひやっとしました。

母が家に帰ると、すりガラスの向こうに見慣れた黒い影があったそうです。
そして、窓をあけると、見慣れない姿の黒猫がいました。
両目は開かず、鼻も口も体液でぐちゃぐちゃ。
ところどころ脱毛して真っ白な肌が見えていました。
その黒猫は、ぽてぽてと家の中に入ってくると、丸くなって動かなくなりました。
母は、びっくりしてすぐに動物病院へと連れて行っていくれました。

猫風邪

くろちゃんは、猫風邪というものらしいです。
てっきり幸せに過ごしていると思っていたら、一週間、姿が変わってしまうほどに苦しんでいたのです。
最期の力を振り絞って家に来たのでしょうか。
可愛い声はがらがらに、艶のいい毛はごわごわでところどころ茶色っぽく毛色が変わっていました。
ぜーぜーと苦しそうで、注射を打ってもらったらしいのですが、心配になります。
身体も半分ほどにやせて小さくなっていました。
うちしか頼れる場所がなかったのかと、なんともいえない気持ちになりました。
この子にとって、そんなにもうちは大きな居場所になっていたのです。

猫風邪 経過~3日

生半可にくろちゃんと接していたわけではありません。
いつでも、家族に迎え入れる気でいました。
そのため、すぐにケージやトイレや家を猫が生活するに問題がないようにしました。
あくまでも野良猫なので、外に出たがってあばれるのでは、と思いきや体がつらいのかほとんど動きません。
今までは触られるのを嫌がっていたのに、触るとすり寄ってきます。
おや?と思うくらい、甘えん坊へと変貌しています。
そんなにもこの子にとって一週間が辛く過酷なものだったのか。

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右目の上のハゲが一番目立ちます。
初日よりは、二日目。二日目よりは三日目と少しずつですがよくなってきました。
チュールや猫用のミルクなど、最低限の栄養はとってくれています。
しかし、初日に大便をおもらしして以来、トイレをしていないのが非常に心配です。

朝は、縄張りをパトロールしたいのかにゃーにゃー大きな声で鳴きます。
なでると、大人しくはなります。
朝以外もよく鳴くのですが、なでると安心してくつろいでくれます。
寂しがりな小さな子みたいです。
一日中、窓際にいて、ほとんど動きません。
外が恋しいんだろうな。
そんな姿を見ていると、野良猫を家に閉じ込めておくのが幸せか考えてしまいます。
ごろんごろんしたあとに、訪問したんだなと思える、ポカポカな体をなでるのが好きでした。
ジャリジャリ付着した小石やくっつきむしに微笑ましくなりました。
なんだか切ないです。
家にいたいと自発的に思ってもらえるには、どうしたらいいのか。
今は、体が辛いのか、あまり動かないくろちゃん。
行動的になっても、家で楽しく過ごせるように準備していきたいと思います。

このまま家猫になれるのか。
くろちゃんの様子は、またメモ代わりにブログに書いていきます。